愛されなくても別に

2025年7月4日 新宿ピカデリーほか全国ロードショー

許されたい、わたしがわたしで生きることを


出演:南沙良 馬場ふみか
監督:井樫彩 原作:武田綾乃『愛されなくても別に』(講談社文庫)
脚本:井樫彩/イ・ナウォン
企画・プロデュース:佐藤慎太朗
製作幹事・制作プロダクション:murmur
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
Ⓒ武田綾乃/講談社 Ⓒ2025 映画「愛されなくても別に」製作委員会


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Trailer

Introduction

望まない愛からは逃げてもいい。
今、リアルを生きる彼女たちの、人生を賭けた青春逃走劇が始まるー!
 
 原作は2021年に第42回吉川英治文学新人賞を受賞した武田綾乃の同名小説。テレビアニメ化などで大ヒットした「響け!ユーフォニアム」シリーズ作者による、新時代の青春ストーリーが、若干29歳の新鋭監督・井樫彩の手で実写映画化された。『溶ける』(16)が第70回カンヌ国際映画祭シネフォンダシオン部門に日本人最年少で正式出品され、続く『真っ赤な星』(18)も、レインダンス映画祭コンペ部門にこちらも長編映画として日本人最年少で正式出品。本作は待望の長編新作映画となる。

井樫は「苦しみや痛みは大きさで測れるものではないし、誰かと比べるものではないと今はわかっている。 “愛されなくてもいい”と言いながらも他者の手を取り、握ってしまうような…。『心』は一辺倒ではない。愛も苦しみも、とてもグラデーションのあるものだと思うから。」と本作に自身の思いを重ねる。

毒親、虐待、性暴力など家族間で生じる問題から社会のひずみに切り込みつつ、その世界をサバイブする彼女たちの清々しさと、「不幸中毒」からの脱却までを鮮やかに描いた傑作。 だが彼女たちは同時に、不幸を盾に他人と関わろうとしない自分の弱さも知っている。この映画はそんな彼女たちを、哀れみという束縛から解放するのだ。 

Story

「愛してる」-。
その言葉はすべてを許す魔法か、それとも地獄か。彼女たちが選んだ未来とは?
宮田陽彩(みやた・ひいろ)は、“クソ”のような大学生活を送っていた。
大学に通い、それ以外のほとんどの時間を浪費家の母に変わっての家事とコンビニでのアルバイトに費やし、学費と家計を稼ぐ日々。遊ぶ時間も、金もない。
親にも友人にも、何かに期待して生きてきたことがない。
そんなある日、同級生・江永雅(えなが・みやび)のひょんな噂を耳にする。
「江永さんのお父さんって殺人犯なんだって」ー
他の誰かと普通の関係を築けないと思っていたふたりのだったが、この出会いが人生を変えていく・・・。

Cast

南沙良
馬場 ふみか
本田 望結
基 俊介(IMP.)
伊島 空
池津 祥子
河井 青葉
南 沙良
2002年6月11日生まれ、東京都出身。
『幼な子われらに生まれ』(17/三島有紀子監督)で女優デビュー。初主演映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(18/湯浅弘章監督)で、報知映画賞、ブルーリボン賞他、数々の映画賞を受賞し、その演技力が高く評価される。
主な出演作に、ドラマ「ドラゴン桜」(21/TBS)、「鎌倉殿の13人」(22/NHK)、「君に届け」(23/Netflix)、「光る君へ」(24/NHK)、『女子高生に殺されたい』(22/城定秀夫監督)、『この子は邪悪』(22/片岡翔監督)に出演。
現在は、DMMTVオリジナルドラマ「外道の歌」(24)、ABEMA×Netflixドラマ「わかっていても the shapes of love」(24)が配信中。
COMMENT
お芝居している中で、自分が不幸であることを他人との物差しとして用いてしまう陽彩を抱きしめてあげたくなりました。
誰かと出会うこと、何かを失うこと、なにかを信じること。
ただ生きることがこんなにも難しいこの世界で、未来を見ることが出来なくても、今を生き抜く力を持てたら、と強く思えた作品でした。
馬場 ふみか
1995年6月21日生まれ、新潟県出身。
『パズル』(14/内藤瑛亮監督)で女優デビュー。「仮面ライダードライブ」(14/EX)で敵女幹部・メディックを演じて話題となり、『黒い暴動』(16/宇賀那健一監督)で初主演を果たす。『恋は光』(22/小林啓一監督)では演技が評価され、第44回ヨコハマ映画祭にて最優秀新人賞を受賞。
主な出演作に、『劇場版コード・ブルー  ドクターヘリ緊急救命』(18/西浦正記監督)、『糸』(20/瀬々敬久監督)、『ひとりぼっちじゃない』(23/伊藤ちひろ監督)、『愛に乱暴』(24/森ガキ侑大監督)などに出演。
現在は、DMMTVオリジナルドラマ「外道の歌」(24)が配信中。
COMMENT
時にはすべてを諦めたくなるような日々を送って来た“不幸なふたり”は、傷をなめ合うでもなく、ただ寄り添いながら自分の人生を確かに生きていく…。雅という役を通じて「それでもいいんだよ」「それがいいんだよ」と私自身が励まされ、また肯定してもらった気がしています。
本田 望結
2004年6月1日生まれ、京都府出身。
3歳から芸能活動を始め、ドラマ「家政婦のミタ」(11/NTV)への出演が話題になる。 その後、数多くの映画、ドラマに出演。
近年の出演作はドラマ「ふたりソロキャンプ」(25/TOKYO MX)「らんまん」(23/NHK)、映画「カーリングの神様」(24/本木克英監督)など。
今年6月には主演映画「きさらぎ駅 Re:」(永江二朗監督)の公開予定。 フィギュアスケーターとしても活躍する。
基 俊介(IMP.)
1996年10月17日生まれ、埼玉県出身。
男性7人組グループ「IMP.」のメンバー。
2023年8月18日、デジタルシングル「CRUISIN’」で世界同時配信デビュー。
2023年11月15日公開のBillboard JAPAN総合ソング・チャート”JAPAN Hot 100”で「CRUISIN’」が2位にチャートイン。2024年6月に有明アリーナにて初の単独ライブを成功させる。
2025年1月から初の単独ツアー「IMPERIAL LIVE TOUR 2025」を開催。
TBS ドラマストリーム「三人夫婦」の主題歌がIMP.の新曲「Cheek to Cheek」に決定。4月7日より配信される。
伊島 空
1995年生まれ、東京都出⾝。
『菊とギロチン』(18/瀬々敬久監督)でデビュー。『ONODA 一万夜を越えて』(21/アルチュール・アラリ監督)『はい、泳げません』(22/渡辺謙作監督)『カラオケ行こ!』(24/山下敦弘監督)『ナミビアの砂漠』(24/山中瑶子監督)『若き見知らぬ者たち』(24/内山拓也監督)『雨の中の慾情』(24/片山慎三監督)などに出演。最新作『片思い世界』(25/土井裕泰監督)が公開中。
池津 祥子
1969年11月4日生まれ、福島県出身。
1990年より大人計画に参加。同年、舞台「絶妙な関係~Live at秘宝館」で初舞台を踏む。 主な出演作に、『フラガール』(06/李相日監督)、『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』(18/三木聡監督)、『風の電話』(20/諏訪敦彦監督)、『朝が来る』(20/河瀬直美監督)、「エルピス―希望、あるいは災い―」(22/KTV)「だが、情熱はある」(23/NTV)、「マウンテンドクター」(24/KTV)などに出演。
河井 青葉
1981年生まれ、東京都出身。
10代からモデル活動を始め、20代で女優活動をスタート。以降、多くの映画・ドラマで活躍する。2015年に『お盆の弟』(大崎章監督)、『さよなら歌舞伎町』(廣木隆一監督)で第37回ヨコハマ映画祭助演女優賞を受賞。2022年に『偶然と想像』(21/濵口竜介監督)で第35回高崎映画祭最優秀主演俳優賞を受賞。
主な出演作は『私の男』(14/熊切和嘉監督)、『マエストロ!』(15/小林聖太郎監督)、『続 深夜食堂』(16/松岡錠司監督)、『二重生活』(16/岸善幸監督)、『あゝ、荒野 前後編』(17/岸善幸監督)、『こどもつかい』(17/清水崇監督)、『愛しのアイリーン』(19/吉田恵輔監督)、『ミドリムシの姫』(22/真田幹也監督)、『雑魚どもよ、大志を抱け!』(23/足立紳監督)、『あんのこと』(24/入江悠監督)、『ルート29』(24/森井勇佑監督)、『ガンニバル』シリーズ(Disney+)、『忍びの家‐House of Ninjas‐』(NETFLIX)など。

Staff

監督:井樫 彩
原作:武田 綾乃
脚本:イ・ナウォン
音楽:松本 淳一
主題歌:hockrockb
企画・プロデュース:佐藤 慎太朗
監督:井樫 彩
1996年生まれ、北海道出身。
中編映画『溶ける』(16)が、国内各種映画祭で受賞し、第70 回カンヌ国際映画祭シネフォンダシオン部門正式出品。初長編映画『真っ赤な星』(18)で劇場デビュー。ほか監督作に『21 世紀の女の子(君のシーツ)』(19)、『NO CALL NO LIFE』(21)、『あの娘は知らない』(22)、『恋と知った日』(23)、ドラマ「復讐の未亡人」(TX)、「隣の男はよく食べる」(TX)などがある。
COMMENT
あらすじから暗くて重い話なのかと思われがちなのですが、決してそれだけの物語ではありません。
苦しんだり傷ついたりしながら、だれかの手を振り払ったり…ときに手を取ったりして力強く歩んでいこうとする陽彩と雅という、ふたりの人間の物語です。
ふたりに会いに、ぜひ劇場にお越しいただけたら嬉しいです。
原作:武田 綾乃
1992年生まれ、京都府出身。
2013年に日本ラブストーリー大賞最終候補作に選ばれた「今日、きみと息をする。」で作家デビュー。同年刊行した「響け! ユーフォニアム」はテレビアニメ化され人気を博している。2021年には、「愛されなくても別に」で吉川英治文学新人賞を受賞。その他の作品に、「君と漕ぐ」シリーズ、「石黒くんに春は来ない」(16)、「青い春を数えて」(18)、「その日、朱音は空を飛んだ」(18)、「どうぞ愛をお叫びください」(20)、「世界が青くなったら」(22)、「嘘つきなふたり」(22)、「なんやかんや日記」(23)、「可哀想な蠅」(23)などがある。
COMMENT
『愛されなくても別に』が映画化されます!
私にとって非常に思い入れのある小説ですので、今回井樫監督に美しく映像化していただき大変嬉しく思っています。
親から愛されているからといって、子は親を愛さなければならないのか。
自分の人生は一体誰のものなのか。
お金もない。友達もいない。そんな主人公の陽彩が雅と出会い、少しずつ変わっていくお話です。現実社会で懸命に生き抜こうとする二人のことを応援していただけると嬉しいです。
脚本:イ・ナウォン
1988年生まれ、韓国出身。
韓国の中央大学演劇学科で劇作を学び、その後、ドラマの脚本アシスタントとして働く。2016年に、東京藝術大学大学院映像研究科脚本領域に入学し、脚本家の坂元裕二に師事。卒業後、「雪女と蟹を食う」(22/MX)、「明日、私は誰かのカノジョ」(22/MBS)、「地獄の果てまで連れていく」(25/TBS)などドラマ作品の脚本を担当。また映画では、『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』(23/酒井麻衣監督)、『熱のあとに』(24/山本英監督)、『誰よりもつよく抱きしめて』(25/内田英治監督)の脚本を手掛ける。
音楽:松本 淳一
作曲家・ピアニスト
国立音楽大学作曲学科卒業し、2009-2011年アイスランド芸術大学作曲修士課程に留学、創作探究を経て帰国後、エリザベート王妃国際音楽コンクール作曲部門ファイナリスト賞獲得を皮切りに、TV映画CM舞台Jpopなど、多方面でキャリアを積む。
2014年是枝監督作品「そして父になる」で日本アカデミー賞音楽優秀賞を受賞。 2016年には大ヒットアニメ「魔法使いの嫁」の音楽を担当。 アートシーンにおいても、様々なアーティストやグループと共同制作を継続して行なってきた。近年の主な活動には、 新国立劇場バレエ団委嘱作品 「竜宮 りゅうぐう 〜亀の姫と季の庭〜」(森山開次作・演出) 2020東京パラリンピック開会式「片翼の小さな飛行機」音楽担当 スーパー戦隊シリーズ「魔進戦隊キラメイジャー」音楽担当 などがある。
主題歌:hockrockb
堀胃あげは(Vo, G)、みと(B)、田中そい光(Dr)からなる、2018年結成のスリーピースバンド。繊細に紡がれる歌詞の世界観を、多彩なジャンルを融合させつつもポップネスを感じさせる独自の音楽スタイルで、聴く人をhockrockbの世界へ誘う。2022年2月にデジタルシングル「やさしい怪物 feat. 泣き虫」でトイズファクトリーからメジャーデビュー。これまでにさまざまなドラマやアニメの主題歌を書き下ろし提供しており、作品の芯を捉える作風で多くのクリエイターから支持を集めている。2025年7月に最新アルバムリリース予定。
COMMENT
見かけも性格も違うけど心の根っこが似ている者同士が2人だけの共通言語のようなものを使って支え合っていく様子、映像の瑞々しさ、同時に漂うほのかな寂しさを織り込んだ楽曲です。大切な人を思い出す、やさしい時間になるといいなあと願っています。
企画・プロデュース:佐藤 慎太朗
ホリプロにて、創業60周年記念作品として製作した映画『NO CALL NO LIFE』(21年/井樫彩監督)で企画・プロデュースを務める。その後2023年murmurに入社。近年のプロデューサー作品として、短編映画MIRRORLIAR FILMS season3内の『可愛かった犬、あんこ』(22年/井樫彩監督)、BS松竹東急ドラマ『商店街のピアニスト』(22年/川島直人監督ほか)、ABEMA映画『恋と知った日』(23年/井樫彩監督)、映画『新・三茶のポルターガイスト』(24年/豊島圭介監督)、ytvドラマ「つづ井さん」(24年/高橋名月監督ほか)などがある。